薬の副作用
寒い季節を迎える前に、インフルエンザの予防接種をするという方も多いと思います。
ですが、最近インフルエンザのワクチンのことで、気になるニュースが報じられました。
インフルエンザの予防接種によって、ネフローゼ症候群の症状が出てしまうというのです。
ネフローゼとは、血液中のたんぱくが尿から流れ出てしまい、手足がむくんでしまう症状のことです。
厚生労働省は先日、インフルエンザのHAワクチンにおいて、ネフローゼ症候群が発生する可能性が否定できないとしてます。
医療関係者にネフローゼ症候群に対する正しい処置をするように周知することを決定したそうです。
同時に厚労省は、インフルエンザワクチンを製造しているメーカーに対しても、添付文書に重大な副反応としてネフローゼ症候群を記載するようにという指示を出したそうです。
医薬品と医療機器関連の団体の報告によりますと、最近3年間で日本で4つのネフローゼ症候群の発生があり、いずれもインフルエンザのワクチンが原因だとされています。
さらに、インフルエンザワクチンを接種することにより、間質性腎炎を発症する例もあったそうです。
間質性腎炎が発症すると、発熱や悪心といった症状が出ます。
予防接種は病気の予防にはとても大切な物ですが、稀に、このような副作用のような反応が出ることがありますので注意したいものです。
その他に、予防接種を安全に受けるために、留意したいことがいくつかあります。
安全確認
まずは、受ける予定の予防接種が間違いないか、通知などをよく呼んでよく確認しておきましょう。
あわてて申し込んで、受けなくてもよい種類の予防接種を受けることになってしまった、ということだけにはならないように注意したいものです。
もし予防接種について疑問に思った事があったら、当日の会場でも積極的に質問をしましょう。
予防接種を受ける前はシャワーを使ったり、入浴をしたりなどして、できるだけ体を清潔にしておくことも大切です。
お子様を予防接種に連れていく場合、どうしても体調がすぐれないという場合は、思い切って接種をとりやめるという勇気を持ちましょう。
体調がすぐれないときに無理に予防接種を行っても、良い結果が出ないこともあるからです。
予防接種を受けるときは、必ず予診票を記入するものですが、この予診票にも、正直な内容を記入するように心がけましょう。
虚偽記載をしてしまうと、自分やお子様が予防接種に適しているかどうか、医師から正確な診断をしてもらえなくなります。
母子健康手帳を持っている場合は、必ず予防接種の会場に持っていくようにしましょう。
予防接種を受けない人の条件も、あらかじめ覚えておくと便利です。
予防接種を受けられない人は、37.5度以上の熱が出ている人、重い急性疾患を患ってしまっている人。
予防接種でアナフィラキシーショックという激しいアレルギー反応を起こしてしまった経験がある人。
ポリオ、はしかにかかっている人や、妊娠している人、そして、医師が接種ができないと判断した人です。