知られざる漢方メーカーと保険の関係
漢方メーカーというとあまり存在していないと思われがちですが、約20社のメーカーが存在するので、それほど少ないというわけではありません。
ですが、過去では40社を超える漢方メーカーが存在していたので、今回はなぜ漢方メーカーが減りつつあるのか・・・について、漢方メーカーと保険の関係を中心にしながら案内を行わせていただきます。
まず、漢方メーカーが減ってきている理由ですが、単純に保険ありで販売するのが難しくなっているからです。
昔であれば、漢方メーカーの知名度により漢方薬は良く売れていました。
ですが、今では漢方メーカーの知名度とは無縁で、必需と見られないようであれば売れない状況にあるのです。
具体的な漢方薬では風邪薬などが該当します。
昔であれば、漢方薬の風邪薬を常備している家庭も多かったのですが、現在ではそれほど常備する人が減りました。
というのも、保険適用外であったり、もしくは医薬品を常備されている人が増えているからです。
漢方は効果があっても、知名度そのものが高いわけではありません。
しかも、1包ずつで販売されていた過去においては、まとめて販売されている医薬品のほうが購入しやすかったのです。
そして、漢方薬は医薬品に比べて高いケースが目立ちます。
つまり、利用者がいればその良さもわかってもらえるのですが、医薬品に比べて即効性があるわけでもないので、今ではそれなりの人気に落ち着いてしまっている・・・というわけです。
このようなことが長期化してしまったため、今では漢方メーカーと保険の関係についてもヒビが入るようになりました。
そして、保険から撤退するメーカーが増えてしまったため、今では20社ほどしか漢方メーカーが存在しないのです。
漢方と保険の歴史
漢方メーカーの撤退について案内させていただきましたが、このような対応は国内においても見られる行為の1つです。
というのも、医療機関であり国が保険から漢方を外そうとしているからです。
といっても、今ではそのような対応そのものが目立たなくなりました。
その理由ですが、漢方そのものが必要なものであるとされてきたからです。
最近では、病気をわずらっている人でも安心して飲める薬として、漢方薬の人気が上がってきました。
なので、歴史上では2度も漢方を保険から外そうとした医療機関も、今では保険の対象を事細かく定めている状況なのです。
つまり、国そのものは静観している状況となっているのが、漢方メーカーと保険の関係であり、漢方の歴史そのものと言えます。
また、今ではクリニックなどでも独自の方針で保険の対象を増やしていることが多く、昔に比べて人気が安定するようにもなりました。